撥水加工に用いられるフッ素系加工剤(C8タイプ)は、ワックスやシリコン系加工剤に比べ、機能性が高いといわれています。しかし、2006年に米環境省が「PFOA※」の排出と製品含有を2015年までに廃絶する計画を発表したことに伴い、「PFOA」を含むC8タイプは、「PFOA」を含まないC6タイプの撥水剤へと切り替えが進みました。こうした動きが加速し、世界中のメーカーは近年、「PFOAフリー」や「フッ素フリー」の撥水素材の開発に注力するようになりました。小松マテーレ独自の加工技術により、「PFOAフリー」を実現し、なおかつ高い撥水性能を発揮、保持するだけではなく、「耐久性」の観点から撥水力を維持できる素材の開発を実現しました。
※「パーフルオロオクタン酸」の略語。フッ素化合物の一つであり、長期にわたり摂取した場合毒性を発現することが環境・安全上の懸念材料とされています。